医療法人・社会医療法人の会計監査

医療法人・社会医療法人の会計監査

大規模医療法人・社会医療法人の会計監査人設置が義務化されました。

ご存じの方も多いとは思いますが、「第7次医療法改正」に基づき、平成29年4月2日以降の開始事業年度より、一部の医療法人の会計監査人設置が義務化されました。

監査対象となる医療法人・社会医療法人

では、どのような医療法人・社会医療法人が対象となるのかということですが、対象となる医療法人・社会医療法人は下記の通り規定されています。

医療法人

下記のいずれかに該当する場合
・負債50億円以上の医療法人
・事業収益70億円以上の医療法人

社会医療法人

下記のいずれかに該当する場合
・負債20億円以上の社会医療法人
・事業収益10億円以上の社会医療法人
・社会医療法人債を発行している社会医療法人

監査とは一体何をするのか?

それでは、よく耳にする「監査」とは一体何をするものなのでしょうか?簡単に解説しますと、監査には以下に挙げる6つがあります。

① 内部監査(内部監査人による監査)

② 監事監査

③ 指導監査

④ 財務諸表監査

⑤ 自主監査

⑥ その他の外部の者による監査

このうち、④の財務諸表監査の部分が、前述の「第7次医療法改正」により、公認会計士・監査法人による監査(会計監査)を受けることが義務付けられた部分です。

 

監査の目的は、医療法人の「経営組織のガバナンスの強化」及び「事業運営の透明性の向上」で、これらを行うことで

fiber_manual_record 財務情報の信頼性の向上とガバナンスを強化することに伴う社会的信頼性の向上

fiber_manual_record 信頼性の高い財務情報を適時に把握できる管理体制の整備による経営力の強化

fiber_manual_record 外部専門家のチェックを通じ、経営課題を浮彫にすることで迅速な課題解決を行う

fiber_manual_record 不正の防止・早期発見

fiber_manual_record 業務プロセスの見える化による効率的な経営の実現

を可能にします。

④ の財務諸表監査とは何をするのか?

では、我々公認会計士が行う財務諸表監査とは何をするのか?ということですが、具体的には財務諸表をチェックすることにより

fiber_manual_record 実在性(本当に取引がなされているのか?)

fiber_manual_record 網羅性(取引に漏れはないのか?)

fiber_manual_record 権利と義務の帰属(当該法人のものかどうか?)

fiber_manual_record 評価の妥当性(価額は適切か?)

fiber_manual_record 期間の適切性(計上期間に誤りはないか?)

fiber_manual_record 表示の妥当性(情報開示は適切か?)

を第三者の目を通じてチェックして行きます。

会計監査を依頼するためには?

では、ご説明させていただいた会計監査を受けるためにはどのようにすれば良いかをご説明させていただきます。

基本的には貴医療法人と「監査契約」を結んでいただき、監査業務を引き受けさせていただくのですが、監査契約を結んだからすぐにスタートするという性格のものではなく、貴医療法人における事前準備や弊社での予備調査などを経てからスタートしますので、監査手続きの完了から逆算して計画的に進めることが求められます。

そこで以下に「3月決算の医療法人」を例にスケジュールイメージを記載いたします。

 

【2021年3月期決算の場合】

監査の手順

2019年

2020年

2021年

9-12月

1-3月

4-6月

7-9月

10-12月

1-3月

4-7月

予備調査(パイロットテスト)

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監査受入体制の整備

 

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期中監査の実施(主に内部統制)

 

 

 

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期末監査の実施

 

 

 

 

 

 

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監査意見表明

 

 

 

 

 

 

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受入体制整備の部分で必要となる「内部統制」については、次頁の「医療法人・社会医療法人の内部統制」をご覧ください。

このように、会計監査の導入には準備期間を含め、予想以上に時間がかかりますので、会計監査をご検討中の皆様は、医療法人の会計監査の実績も豊富なフォーカス会計事務所にお早めにご相談下さい。

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